2017年8月16日水曜日

お盆という行事


一般的には、今日8月16日までがお盆休み期間のようですが、皆さんお盆はどのように過ごされたのでしょうか。
たまの休みを満喫された方もいるでしょうし、先祖の墓参りなどをされた方もいるでしょう。

このお盆という行事からも、我々人には『死者を祀る』という概念があります。
他の動物と人間との最大の違いは。死者を弔うという概念があるかどうか、という説もあるほど人間というものを表す時に重要となる概念です。

そこから見て取れる人間の特徴とは、
『他者を認識し、尊重する』という気持ち、『自分と他者との関係性を重要視』するとも捉えることができます。
お葬式という儀式も、死者を弔うという目的ではありますが、その本質としては、亡くなった人の為というよりも、
残った者たちが亡くなった人を見送るための儀式ともいわれます。
『死を受け入れるための儀式』とも言い換えることができるでしょう。

心のケアの中に『グリーフケア』と呼ばれるものがあります。
死別などの別離による悲しみ等の感情の整理を行うための支援ですが、
やはり目的は同じく、死を受け入れるということが行われます。

受け入れるというのは、ただ事実を認識し理解するだけではなく、自分の感情として認めること。
それが行えて初めて、人は前に進むことができます。

このお盆休みの間に、お墓参りをした方もいるでしょう。
祖先に対して、近況を報告したり思いを伝えたり。
そんな機会を通して、自らの中のさまざまな気持ちと向き合う、そんな大切な時間として、この行事が捉えられれば、
自分の人生にとっても一つの節目となり、自らを振り返る良い機会となるのでしょう。

その結果、自分の人生がより良く生きることができれば、それはきっとご先祖様にとっても喜ばしいことになるのではないでしょうか。


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