2016年12月6日火曜日

飛んでも8分歩いて10分


一年の中で交通事故数が最も多いのが12月だそうです。
理由としては、日照時間が少ないことでの視界の悪さや、
年末に向けての慌ただしさで気持ちが急いてしまうということだそうです。

確かに、ここ数日仕事帰りのバスで危険な運転であわや事故という場面を何度か目撃しました。
無理な追い越しや、強引な右折など、やはり気持ちが焦っているということなのですかね。

気持ちはわかるのですが、実際は危険な運転をしたところでせいぜい数分早く目的地に着くくらいの違いなのではないでしょうか。私もよく運転していると、脇をすごいスピードで追い越してゆく車と、先の信号で追いつくということがありますし。

『焦り』というのは我々の思考を狂わせ、行動にも影響を与えます。
悩みを抱えている人たちの多くは

「一刻も早く解決したい」

そう願います。
無理もありません。辛い時間からは早く脱却したいものですからね。
しかし、そう考えて焦ってしまうがあまりに、

極端な方法を強行したり、
自分の現状を考慮せずに無理を強いてしまったり、
達成出来ない自分を責めてしまったり、

そんな行動により、悩みの解決に至れない、ということもまた多いのも事実です。
悩みも多種多様なものですから、
中には、ちょっとしたきっかけで解決できるものもあれば、
これまでの人生で染みついた要因が引き起こしている悩みもあります。

特に後者の場合は、一朝一夕に解決というわけにはいかず、
少しずつ、自分のペースで、修正したり改善したり。
そんな気の長い取り組みが必要になります。

「解決するぞ!」と意気込むのはモチベーション的にも悪いことではないのですが、
気持ちばかりが空回りしてしまって、結果解決に至れなかった時は、
「自分はダメだ……」と失敗経験だけを得てしまい、ますます悩みが根深くなってしまっては逆効果です。

焦る気持ちは当然だと思います。
しかし、焦っているからこそ着実に、確実な方法を模索しながら一歩ずつ進んでゆくということこそが大切になります。
「急がば回れ」「急いては事をし損じる」とも言いますしね。

一人ではなかなか現状や細かい変化に気が付けません。
我々カウンセラーは、そんなクライエントさんの傍に寄り添い、
焦る気持ちを受け止めつつも、
その思いが一番効率的に働くようにお手伝いをするという役割も担っています。


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