2016年9月20日火曜日

台風16号


台風16号が大暴れでした。
東海地方もかなりの雨量で、私の家の近所も避難勧告が出ていました。

宮崎・鹿児島では大規模な範囲での浸水被害が起きているそうで、
雨は治まりつつあるとはいえ、まだ気の抜けない状態でしょう。
被害に遭われた方たちには、無事を願います。

最近、台風が立て続きに来たせいか、水の被害が多い印象があります。
報道で浸水や川の増水の映像が流れる度に、私は思い出す光景がります。

それは、東日本震災での津波の被害に遭った土地の光景。
被害の大小はあるものの、家屋や道路が水に浸かっている様子はどうしてもあの震災の光景と重なってしまいます。

そんな時に気になるのが、あの震災で大きな被害に遭い心に傷を負った方たちは、その体験を思い出させる光景をどのように感じているのか、ということ。

所謂 PTSD(心的外傷後ストレス障害)は原因となった事柄に関連するものがスイッチとなり回避行動や症状が表出するケースが多くあります。

「あれは地震の津波で、これは台風でしょ?違うじゃないか」
そう思われる方もいるかもしれません。
当人だって頭では理解できるでしょう。
しかし、頭では違うとわかっていても、コントロールが利かないことだってあります。
記憶が、体が関連付けてしまうのだから仕方ないことです。

ここで、PTSDを負った当人でない我々が気をつけなければならないこと。
それは、
『何がきっかけとなるか』
『どのような関連付けが起きるのか』
また、
『何が心に大きな傷を残したか』

それらは当人にしか、いや、当人にすらわからないということです。
当然、当人でない我々にはわかろうはずもありません。
ですから、自分の価値観で決めつけることは避けなくてはいけません。

「これは違うから大丈夫だって」

それは当人でない人の価値観です。

「これはあなたには辛い光景だから見ない方がいいよ」

これだって当人でない人の価値観です。

勿論、配慮することも大切ですが、
決めつけて、レッテル張りになってしまわないように、

『押し付けず』に、でも『怖がらず』に接することが大切です。

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