2016年6月15日水曜日

自分の世界の外側


昨日の記事で『夏は憂鬱』という話をしました。⇒『夏は憂鬱』
私の場合は、夏という季節は心配事を連想させるという理由での好き嫌いでした。

しかし、季節や天気などは明確な理由がなくとも人の気持ちに影響を与えます。
わかりやすい喩で言うなら、

「晴れた日は楽しく、雨の日は憂鬱に」

というやつです。

確かに、太陽がさんさんと降り注ぎ、ぽかぽかとした陽気の日は自然と気分もうきうきとしてくるものです。
無性に出かけたくなったり、体を動かしたくなったり。
逆に寒い日は動くのも億劫になり、何もやる気がでなかったり。
そして雨の日にはなんとなくアンニュイな気分になったり。
ジメジメとした不快指数の高さにはイライラしたり。
天候が気分に与える影響というのは馬鹿にしたものじゃありません。

しかし、だからといってその判断基準は皆が一緒とは限りません。
寒い日の方が気分が落ち着いて、暖かい日には不安になってしまうという人だっているのです。
昨日の記事の私などがそのいい例ですね。

人の精神に影響を与えるものはたくさんあるもので、
今回は天気の話をしましたが、他にも音楽であったり、視覚的な情報であったり。
はたまた、特定の人、場所、匂い、行動、思考 などなど。
様々なものや事象に、我々の気分は左右されます。

しかしそれは、決して画一的ではないということを忘れてはいけません。
自分に、そして大多数の人にとっては何でもない「もの」や「こと」だけれども、特定の人にとっては死ぬほど恐ろしい。
そんな事だってあるわけです。

もっと簡単に言うと、
「自分にとっては常識であっても、相手にとっても常識であるとは限らない」
自分の価値観は絶対的な基準にはならないということです。

他者と交流する際に、すれ違いや意見が食い違うことなど当たり前に起こります。
その時に
「この人は変人だ」
と、排除してしまうか
「自分とは異なる考え方をする人なのだな」
と、理解しようと努力するか
そのどちらを選ぶかによって、その後の交流関係は全く違ったものになります。

どちらが正しいとか間違っているとか、ましてや善悪などの問題ではありません。
ただ、自分の常識とは合わないからといって排除してしまい続けていると、自分の世界の広がりには限界があるのではないかな、と思います。
もちろんこれも正解だなんて断ずることはできません。
でも、私はそう思っているというだけで、
ただそれだけで新しい世界に踏み込まんとする時の自分を動かす行動理念としては十分だと思っています。


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