2016年2月8日月曜日

声の表現


『昭和元禄落語心中』というアニメがこの冬から放映されています。
原作は漫画らしいのですが、残念ながら原作はまだ未読な私。

しかし、このアニメが面白いんですよ。
タイトルからもお分かりのように、落語をテーマとした作品です。
元々落語は決して嫌いなわけではない私。なにせ関西出身ですからね、
テレビを見れば『桂』や『笑福亭』が当たり前に出ている地域ですから。
とはいえ、落語自体は普段はさほど積極的に見ない私にでも落語の奥深さを十分楽しめる作品です。

その理由は、アニメですから、当然声があてられています。
劇中の落語を、その声をあてている声優さんが演じているのですが、これがまた上手い。
もちろん、本職の噺家とはまた違うのでしょうが、これが実に味のある落語を聞かせてくれます。
元々声優が好きな私。洋画を見るときも、敢えて吹き替え版で声優さんの声の演技を楽しんだりもします。

声優という演技者は、役者以上に声での表現が求められると思います。
アニメーションでは限界のある心情や機微といった細かい表現は、声優の演技力次第で深まるものだとも思っています。

私はカウンセラーという職業ですので、一番大事なのはやはり心理に関する知識や技術だとは思います。しかし、それらを表現するもので最も使用するのは、『声』なんですよね。
表情やゼスチャーで気持ちを伝えたり説明したりすることはあります。
それでもやはり、声の印象というのは大きいでしょう。

威圧的な声や気弱な声など、
声質や張り、声色、イントネーションなどを総合的に感じて、相手は声に印象を受けます。
カウンセリングという、基本的には『対話』というツールを使ってコミュニケーションをとる構造では、その声の印象次第で伝えている内容もカウンセラーの印象も大きく変わってくるでしょう。
そう考えると、心理カウンセラーとしての腕には直接関係ないとしても、自身の『声』に気を配ることは必要不可欠だと思います。

別に、良い声でなきゃ、てわけではないんですよ。
相手にどんな印象をもたれるか、それを意識して、
できるだけ聞きやすく、安心してもらえるような。
そんな声の表情が伝えられるようにこれからも努力しようと思います。

ええ声になりたい。たるみでした。


   垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈