2016年2月28日日曜日

自己啓発書のススメ


ここ最近、カウンセリング以外の時間を資料作りに費やしています。
年単位でスケジュールを組んで頂いた提携の企業さまの研修が近いので力も入ります。
せっかくの機会、いい時間にしたいですからね。

さて、カウンセリンと違い、セミナーや研修は短期的な関わりです。
本来、心理的な変容は長期をかけて、が効果的ではあるので、
短期間でも効果を感じられるよう工夫が必要です。

そんな時参考になるのが、『自己啓発書』と呼ばれる種類のもの。
本屋に行けば大きくコーナーを構えていますね。

実は私、かつては否定的だったんですよ自己啓発書というやつに対して。
理由は単純。
当たり前のことしか書いていないし、読んだ私にとって効果がなかったから。
でもね、最近その考えを改めつつあります。

まず、「当たり前のことしか書いてない」というところ。
そりゃ当然です。正しいことしか書いていないんだもの。そりゃ当たり前ですよ。
だからこそ、実践できれば本当に上手くいくのだと思います。

そして問題はそこだったのです。
自己啓発書は、読んで「知らなかったー!」と発見するものではなく、
理解すればできるようになるものでもありません。

あれに書いてあることは、
当たり前に正しいことを実践できるようになるための方法論。
それでしかないのだと気付きました。

理解できたからといって即実践できるわけではありません。
実践しやすい方法論を教えてくれているのだから、それを継続・習慣化していくことが大事なのだと。

そして、書いてあることをただトレースするだけでなく、自分なりのやり方を見つけること。
表面的でなく、本質から正しい方法を実行に移すために、
一般論でなく、自分だけのやり方を見つけるきっかけ。
それが私なりの自己啓発書の捉え方です。

そんな価値あるセミナー・研修になるよう頑張ってます。

多くの自己啓発は心理学がベース。たるみでした。


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2016年2月26日金曜日

ちょっと気分転換

今朝は少しいつもと違うことをしてみました。
私はバスで仕事場へ通っているのですが、毎朝自宅からバス停までの時間を逆算して慌ただしく出掛けます。

今朝もバス停までの道のりを時計とにらめっこしながら早足で歩いていた時です。
ふとこんな考えが。
「何を一分一秒に縛られているのだろう」

幸い今日の午前は、予約が入っておらず、デスクワークで資料や溜まった書類仕事の予定。
多少遅れても問題ない。
そう判断した私は、いつものバス停を通り過ぎ、一つ先のバス停へ徒歩で向かうことに。

普段はバスの車窓から眺める風景を歩きながら楽しんでみました。
目線が違うだけなのに、知らない土地を歩いているような高揚感。




いつもは素通りする風景の中にも、好みの構図を発見。
(以前にこのブログでも話した例の構図です→『心魅かれる景色』

10分ほどの短い散歩でしたが、最近忙しく、日課のジョギングもサボりがちだったので、運動不足解消のウォーキングも兼ねて。
ルーチンワークな毎日になりがちな日々。少しだけ違ったことをするだけで見えるものも変わり、気持ちにも変化が。
おかげで仕事も捗りました。

決まったルーチンから外れる勇気。たるみでした。


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2016年2月25日木曜日

鳥獣戯画ってかわいい


画像は鳥獣戯画の蛙スマホスタンド。今日出先にガチャポンで見つけました。

どうやらこのシリーズらしいです。

『鳥獣戯画ガシャポン商品詳細』

本当は兎が欲しかったんだけれど、実用性もあるし可愛いし気に入ってます。

鳥獣戯画は、高山寺に納められている墨画の絵巻物。
作者不明(鳥羽僧正覚猷という説が有力だそうです)で全4巻にもなります。
蛙と兎が相撲を取っている絵が有名ですが、他の巻には龍や麒麟などのフィクションの動物も描かれているそうです。

私京都に住んでいながら残念ながら実物を見たことはありません。
ですが、奇妙な魅力を感じます。
漫画家の手塚治虫氏が生前、鳥獣戯画の魅力について語った時、
「マンガは今とぜんぜん変わってないじゃないか!」
とカルチャーショックを受けたという逸話もあります。

漫画や風刺画は、その世相を反映していることが多く、ある意味最もその時代を反映している作品とも言えると思います。
現代日本は『クールジャパン』なんて呼ばれるほどの漫画大国。
日本文化として独特の進化を遂げています。

私自身も漫画好きですのでよく読むのですが、
最近の漫画はどうも方向性が偏っている気がします。

なんと言いますか、テーマが
『苦悩』『悲哀』『孤独』辺りのネガティブなテーマが必ずといっていいほど入っている。
ジャンルは様々です。例えば『アクションもの』『恋愛もの』『萌えもの』『ギャグもの』。
ですがどんなジャンルの物語にもそれらネガティブなテーマが絡んできているように感じるんですよね。

もちろんそれはそれで面白いし、そこからポジティブなハッピーエンドへ、という王道展開の布石でもあったりはします。
そしてそれがドラマを生むというのも読者として実感しています。

しかし、作品は世相を反映する、と考えた時、
我々現代日本は、苦悩を抱えつつ、カタルシスを求めている。
そんな深層的な欲求が反映されているという見方もできるのではないだろうかと、
そんな思いを馳せつつ今日も漫画を読んでいる私でした。

あなたの人生に影響を与えた漫画はなんですか?たるみでした。


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2016年2月23日火曜日

幸福の七か条


去年の暮れに亡くなられた、漫画家・水木しげる先生。
そんな先生が、自身の人生を通して得た7つのメッセージと言うのが最近注目を浴びているそうです。

水木しげる先生の名言「幸福の七か条」

1. 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
2. しないではいられないことをし続けなさい。
3. 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
4. 好きの力を信じる。
5. 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
6. 怠け者になりなさい。
7. 目には見えない世界を信じる。

お年を召されてからも、元気にファーストフードを頬張っている様子をネットにアップされていて、
活き活きと人生を過ごされている雰囲気を感じてはおりましたが、どうやらそれは人生のモットーでもあったようですね。

この幸福の七箇条、
「自分のやりたいことをやりなさい」
そんな先生からのメッセージが伝わってくるように感じます。

本来生き物とは、「自由で」「ありのまま」な状態でいることを常とします。
生きるということは、死も含め、『自由』であることが本質であり、そこに意味は無いものかもしれません。
自分からありのままの状態を遠ざけるようなことをする人間のほうが珍しいのでしょう。

感情と呼ばれるものはたくさんあります。
『喜び』『怒り』『悲しみ』『楽しみ』代表的なもので喜怒哀楽ですが、
細分化してゆくと感情には際限がありません。

しかし、それら感情の最も深いところにあるのは
『欲求』であると私は考えます。

『○○したい』
それ根底にあり、様々な感情を湧き起こすものだと。

やりたいことをやる。
人の能力が最も発揮される状態なのでしょう。

人はもっとシンプルでいい。たるみでした。


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2016年2月22日月曜日

人とパソコンの違い


今、ノートPCの買い替えを検討中です。
今まで使っていたものもあるのですが、古いもので動作に不安もあり。

元々デスクトップ派でノートにはさほど興味がなかった私。
しかし最近仕事で必要な場面が増えたので思い切って買い換えようかと。

ということで物色中。
買い物って選んでいる時が一番楽しいんじゃないかと思います。
想像が膨らむというか、自分の求めるものを途方もない数の商品から探し出すというのは、
宝探しにも似たワクワク感があります。

ところがなかなか難しいもので。
やはり用途が主に仕事用なので、それに適したスペックを探していくと、
どの商品にも『良いところ』と『悪いところ』があります。
一長一短、帯に短し襷に長し。

「こっちはココがいいけど、アレはないんだよなぁ」
「逆にコレは魅力だけど、ソレは必要ないなぁ」

なんて、選り好みをしています。
もういっそ自分で組んじゃったほうが早いのでは、
なんて知識もないのに思ってみたり。
なかなか完璧なものというのは見つかりません。

それは人でも一緒。
『いい人』『悪い人』と分けてしまいがちですが。
その一面しかない人というのは逆に稀でしょう。
どんな人にだって、
『良いところ』もあれば『悪いところ』もあります。
そもそも『良い』『悪い』という判断基準すら人それぞれですしね。

何にしろ、人は一側面だけでは判断できない多面的な存在です。
私のカウンセリングの根っこにあるのは
『ヒューマニスティック心理学』という主義です。
『人間性心理学』と訳されますが、その主張は

人の持つ主体性や個別性を尊重し、自己実現の力を持つと信じる。

というものです。(私の意訳ですけどね)
簡単にいえば、
「人はみんな違ってみんないい。個性やその人らしさを大事にしよう。」
といった感じでしょうか。

そんな価値観を持って、
私はカウンセラーとして全ての相談者の方に接しています。
だから、どのような相談でも受けられるのです。
だって、主役は相談者その人なのだから。
その人の力を信じているから、私はサポート役に徹することができるのです。

と、カウンセリングではとても素晴らしい主義なのですが、
パソコン選びには向きませんね……。
だって、やはり私が求める目的に適ってくれるパソコンを探すということは、
私が求める道具を探して、私の価値観で選別するということですからね。

ここが大きな違いです。
人は道具ではないのだから、他人が勝手に評価や選別をしていいものではないのですから。
人は人。
一人ひとりが主役です。

その第一歩は、自分を尊重すること。たるみでした。


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2016年2月21日日曜日

嬉しいサプライズ

今日は私の誕生日でした。
とはいえ、いつも通りのお仕事だったんですが、
思いがけないサプライズが!

今日のお仕事は、私が非常勤講師をしている、
日本カウンセラー学院での講義でした。

その学院生さんがケーキを買ってきてくれました。



講義前ということもあり、食べやすいサイズ。
わざわざローソクももらってくれ、更にローソク点火用のライターまで用意してくれました。

こういうサプライズって嬉しいものですよね。

私が講師を務めているカウンセラー学院は、カウンセラー養成というのが第一目的ではあるのですが、これまで担当させて頂いたどのクラスも、学びが進むと共に絆が深まってゆくのを毎回感じます。
クラス制、担任制ということもあるのですが、それ以上に学ぶ内容に理由があるのでしょう。

心理を学ぶ過程では、自分と向き合うということが不可欠になります。
特に『学問』としてでなく『臨床の技術』として学ぶならそれは尚更。
共に学ぶクラスメイトたちは、それぞれが己と向き合う様子を間近で見てゆくことになります。

そこで感じる強さや直向きさは、互いを深く結びつけてくれるのでしょう。
そしてその場にいる私も、講師という枠を超えて関わらせて頂けていることが何よりも嬉しく思います。

心に携わる現場には、互いを思いやる優しい気持ちが自然と生まれてゆく。

これまでも私の誕生日や人生のイベントをたくさんの学院生さんが祝ってくれてきました。
今年の誕生日も心を通わす大切さを感じさせてもらえました。

ケーキ美味しかったです。たるみでした。


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2016年2月19日金曜日

信頼関係の構築


『Confidence is a plant of slow growth.』

これは海外のことわざの一つです。
日本語にすると、

『信頼という木は大きくなるのが遅い木である』

そんな訳され方をよく目にします。
相手から信頼を得るというのは容易なことではありません。
「私を信じてください」
言葉だけならいくらでも言えますし、
その言葉の真偽は本人にしかわかり得ません。
もしかすると、本人すらもその言葉が本心からなのかどうか量る術はないのかもしれません。

カウンセリングでは、まずはじめに『信頼』というものを築いてゆくことを重要視します。
なぜならば、問題の『解決』とカウンセラーとクライエントの『信頼関係』は密接な関係があります。

単純に考えてみてください。
信頼していない相手に、本心からの苦しい心持や悩み事、秘密を打ち明けられるでしょうか。
信頼していない相手からの助言を素直に受け入れることができるのでしょうか。

『信頼』が『解決』に直接つながる事は少ないですが、
『解決』に至るためには『信頼』はなくてはならないパーツなのです。

そして我々カウンセラーは、クライエントに信頼をしてもらえるよう関わることを旨とします。
カウンセリングの技術の中には、信頼を得るために有効な技術も多数あります。
しかしそれは所詮は技術。本心の伴わない技術ほどお粗末なものはありません。

心からクライエントに対する誠意を携え、
その気持ちをわかりやすくストレートに伝え、安心してもらうための技術です。
これまで私の経験で、信頼関係を得れたケースで、クライエントにとって満足が得られなかったカウンセリンングはありませんでした。

「無条件にカウンセラーを信じてください」
とは言いません。
世の中にはいろいろなカウンセラーがいますからね。
だから
「私と会って、しっかりと信頼に足るかどうかを見極めてください」
その期待に応えられるよう、気持ちと技術を確かに携えて、私は皆さまに関わらせて頂きます。

信じることが第一歩。たるみでした。


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2016年2月18日木曜日

働かないアリ


最近、昆虫のアリについてこのような研究結果が世に出されたそうです。

コロニー(集団)の中に必ず2〜3割いる働かない働きアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが16日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。
これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。


以下は要約ですが、
 自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、コロニーが滅びてしまう。最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかった アリが動き始めることを確認した。

 さらに、コンピューターシミュレーションで、全てのアリが同じようによく働く、勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向 があった。

ということだそうです。
この結果を受けて、「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期 的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と話す。

つまり、働きアリも疲れてしまう。全員が常に勤勉だと一斉に疲労が溜まって長期的な働きには非合理的であると。順番に休憩を交代することで長期間の労働が可能になる。
そしてこれは人間社会にもヒントとなるのではないか。
そんな理解でいいのではないでしょうか。

よく『日本人は働き過ぎ』と言われます。
欧米ではバカンスとして上手に休みと仕事を両立させているようですが、
休むことがあまり良いとされない風潮がある日本。疲労や行き詰まりを感じつつも無理をして働き続けた経験に覚えのある方もいるのではないでしょうか。

うつ状態には、休息が必要とされています。
それは肉体的にも精神的にも。
しかし、私が関わってきたうつを症状として持たれる方たちには、
「休んでいちゃいけない」
「サボっちゃいけない」
「怠けてしまっている」


そんな焦りを感じて、休息を有効に活用できていない方も少なくありませんでした。
実力を発揮するには、適度な休息は必要ですし、
行き過ぎてしまった疲労には、まとまった休息も必要です。

それが、次の一歩へ踏み出すための大事な過程とするために。

休むことも仕事。たるみでした。


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2016年2月16日火曜日

下手の横好き? 好きこそものの上手なれ?


最近のこのブログ、長い文章が続いているなと自分で見返してみて思いました。

私は下手の横好きで文章を書くのが好きなのですが、
残念ながら自分で見返しても読み辛いな、と思うこともしばしば。

自己満足のブログならそんなこと気にもしないのですが、
一応このブログは私というカウンセラーを知ってもらいたい、そしてカウンセリングに親しみを持ってもらいたいというのが目的ですので、やはり読んでくれる人へも配慮が必要かと思います。

自分の伝えたいことを伝えるというのは大事なことですし、カウンセリングの啓蒙という意味でも必要なことだと思っています。
しかし、それをただ伝えることだけに一生懸命になっていても独りよがりになりかねないかも。
『わかりやすく』、『簡潔』に。
それが人に伝える時の一つのマナーなのかもしれません。
ブログの話だけじゃなく会話も同じことが言えますね。

なんて自分の思いを綴っていたらまた長くなってしまってます。
これからはもうちょっと読みやすくて面白い記事を書けるよう頑張りまっす!

意思表明だけというのもなんなので。
先日お食事会にお呼ばれした時のことでも。

鰯の刺身です。
このお店、手羽先が名物なのですがお刺身も美味しくて。
プリップリのコリコリした歯応えに鼻を抜けるほのかな潮の香り。
ドジョウのから揚げなるものも珍味でした。


そして手羽先。
これもまた美味しい。
手羽の肉汁に絶妙なスパイシーさ加減が絶品。
ビールがすすみます。

人の輪が広がると食の輪も広がりますね。たるみでした。


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2016年2月15日月曜日

実力を100%出す方法


ふと去年の今頃は何をしていたのかと思い立ち、記憶を遡ってみました。
とは言っても私は覚えるのが苦手なので、スケジュール帳やブログを読み返してみたんですけどね。

すると去年の1月後半から2月前半。インフルエンザで寝込んでいました。
そういえばそうだった。
去年はインフルエンザもやったし風邪でダウンも数度あった気がする。

年とともにね、無理ができなくなり、ちょっと過労が溜まるとすぐ体調崩してたんですよね。
しかしここ半年ほどは、大きく体調を崩すこともなく比較的元気にやっています。

半年前といえば、『名古屋 栄カウンセリング』を開設した頃。
やはり、気の持ちようといますか、責任感と申しましょうか。
「ダウンしてしまうわけにはいかないぞ!」
そんな気合が実際の体調にも影響しているのでしょう。

もちろん、体調を崩すわけにはいかないので、
自分でも無意識に体調管理に気をつけているというのもあるのだと思います。
疲労が溜まっていたらやりたいことは我慢して早く寝よう、とか。
胃腸に違和感を感じたら食事を控えて休めよう、とか。

そういえば、実家を出て一人暮らしをはじめてからも、
風邪を引いて寝込む回数が減ったのを実感しました。

人は面白いもので、気持ちが向いたり集中したりすると、
自然と最善手を選びます。

あとから振り返ってみた時、『偶然』とか『神様が見守っていてくれていた』
などの解釈をしがちですが、そんなに謙遜することありません。
きっと、自分で最善手を無意識に選んでいる結果です。

そしてそれは実は当然のこと。
人は本来、『良い結果』になる方向へ自ずと進む力を持っています。
しかしそれにはある条件があります。
もし、これまでの人生で『悪い結果』ばかりに思い当たるのなら、その条件を満たせていないのかもしれません。
条件とは、『本当に自分がやりたいことに、正直で素直であること』。

人が行動をする原動力には大きく分けると二つあります。
『本当に心からの素直な欲求で望むものを得る為の行動』
『本心では望んでいないけれど、ないと困るから得る為の行動』

人は前者の時、自分の能力を100% 出すことができます。
後者の時は、全力の何分の一程度しか力は出せません。

つまり、本当に心の底からやりたいことをしている時は、
自分の全てが味方をしてくれるのです。

もし、自分の力が出し切れていないと感じているなら、
今一度自分に問うてあげてみてください。

「本当にそれがしたいのか?」

そうして自分の本心と向き合えた時、きっと自分でも驚く力が発揮できるでしょう。

カウンセリングでも自分と向き合うお手伝いしますよ。たるみでした。


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2016年2月14日日曜日

バレンタインデーを有効に恋愛に発展させる方法はあるのか


さて、本日は2月14日。そうバレンタインデーです。
女性が男性に愛を込めてチョコレートを贈る日……
というのは日本だけというのは結構知れた話。

本来の起源は、キリスト教司祭のヴァレンティヌス。
結婚が禁止されていた269年、そんな時代の中で若者を秘密裏に結婚を許した罪で処刑されました。
その処刑された日がユノ(神の女王)の祭日2月14日。
そこで、恋人達の日として祝われるようになったということです。

ですので、女性から男性という一方的な愛を伝える日ではなく、
本来は恋人たちが愛を誓い合ったり、男女関係なく想い人に告白をするというイベントとなりました。
欧米では花束やメッセージカード等が主流のようです。

チョコレートというのは、このイベントに目をつけた日本のお菓子業界が、
「愛する人に贈るプレゼントはチョコレートがいいよ!」
そんなキャンペーンが定着して今に至るということです。

いやはや、どの世界も商才のある人というのは目の付け所がシャープですよね。

さて、愛の告白といえば心理学でよく話題に出されるのが
『吊り橋理論』と言われる心理効果です。

説明の必要もないでしょうが、
恋愛をしている時のドキドキした状態、その状態を意図的に作り出すことで、
恋のドキドキと、その他のドキドキ(例えば恐怖や興奮など)を勘違いしてしまい、恋愛感情を起こしやすいというものです。

確かにこの理論、カナダの心理学者によって「生理・認知説の吊り橋実験」として実証されてはいるのですが、ホントなのでしょうか。
確かに、吊橋のようにドキドキを想起しやすい場所、例えばお化け屋敷やジェットコースターなども同じような効果があるそうですし、同じ苦難を乗り越えた男女には恋愛感情が実りやすいというのも、あながちないとはいえません。

ただね、忘れてならないこととして、やはりこれは効果があったとしても所詮は勘違い。
勘違いがずっと続くというのはあまり考えられません。

同じように、吊り橋理論を使わなくとも、恋愛のきっかけは勘違いが多かったりします。
勘違いというと語弊があるかもしれませんが、恋愛のきっかけの多くは一側面から始まると言いましょうか。

例えば、顔がかっこいい(可愛い)とか、声が好きとか、趣味が合うなど色々です。
何にしろ、何かしらきっかけを持って相手に興味をもつことから恋愛が始まるというケースは多いですね。
そして、そのきっかけから相手に興味を持ち、より深く知り合い、相手のことをいつしか好きになる。

だから恋愛の第一歩は、『興味を持ってもらう』こと。
興味を持ってもらえなければ、どれだけイケメンでも、内面が素敵でも相手は恋愛対象として見てもらえません。
なので、興味という意味で言うなら、『悪い印象』でも時としては興味のきっかけとなります。

漫画では初対面にビンタがあると、
「あ、このキャラクターは後々主人公が好きになるんだな」なんて予想出来てしまうくらい定石だったりしますね。

ですので、吊り橋効果も同じ。
一時的な恋愛状態を作り出せたとしても、
その状態を持続させることが必要となります。
つまり、もっと好きになってもらう努力が必要、ということですね。

バレンタインデーがきっかけとなるかもしれません。
もしいま意中の人がいて、その人と自分に接点が作りあぐねているのなら、
まずはなんでもよいので、興味を持ってもらいましょう。
そこから恋愛が始まるかもしれません。

恋愛は至上のコミュニケーション。たるみでした。


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2016年2月12日金曜日

実践トレーニングWSやってました


2月11日に、毎月恒例となりました『プロカウンセラーになるための実践トレーニングWS』を行いました。
主催はいつものようにカウンセリングオフィス +αさん。いつも進行をありがとうございます。

カウンセリングのトレーニングをさせて頂いていてよく思うことがあります。
それは、「カウンセリングは難しい」と感じられている方が多いということ。

このワークショップでは、実際のカウンセリングの様子を撮影したDVDを教材として使用する時があります。
そのVTRを見てもらうと、
「難しそうで私にはとてもできない」
そんな感想を持つ方がいます。

しかし、いざ実習練習をはじめていくと、
ちゃんとできているんですよね、その人も。

これがカウンセリングの面白い所です。
ではカウンセリングとは簡単なものなのか?
いえいえそれは大間違い。
とても繊細で難しいものです。

しかし私のワークショップは、カウンセリングを学んだ方が対象ですので、
ほとんどの方が、基本はしっかり学ばれて、身に着けられているんですよ。
だから、いざやってみると身についていたものはちゃんと応えてくれるのです。

カウンセリングの中で相談者の方に大きな変化が起きたり、混乱していた悩み事が解決されていくことがあります。
そんな様子を客観的に見ていると、
「カウンセラーが特殊な高い技術を有しているのだな」
そう思いがちですが、実は違います。

カウンセラーはほとんどの場合、基本的なことしかしていません。
ワークショップに参加されている皆さんがすでに学ばれている事が大半です。

優秀なカウンセラーとは、
その基本的なことを、繊細に、慎重に、時には大胆に。
流れを考慮しながら、相談者の様子に沿うように。
丁寧に、愚直に、自信を持って行っているだけです。

それだけで、カウンセリングは効果が期待できます。
もちろん基本の技術に加えて、更なる高い技術も必要です。
しかしそれは、基本の技術が高い水準で持てていて初めて意味を持ちます。

強い武器だけ持ってもしかたないんですよね。
その武器を扱えるだけの努力と研鑽を本人が携えている必要があります。

その土台となるものが基本です。
現場でも、基本的な関わりがしっかり行えていないと我々のような経験豊富なカウンセラーでもなかなかうまくはいきません。
ですので、私のワークショップでは基本を大事にしています。

これからも、様々な工夫をして参加者の皆様のレベルアップを目指せる企画を計画中です。


次回開催は
3月14日(月)となります。

ご興味ある方は下記、カウンセリングオフィス+αさんまでメールにてお問い合わせくださいませ。
counselingofficeplus.a@gmail.com

皆さんのご参加をお待ちしております。たるみでした。




2016年2月9日火曜日

劣等感という武器


ここ数年、心理学系の本ではアドラー心理学の系統が人気なようです。
丁度今NHKの『100分de名著』でもアドラー心理学がテーマとなってますね。

アドラー心理学の特徴として『劣等感』がよく挙げられます。
『劣等感』というと一般的にはあまりよいイメージのない言葉ですが、
アドラー心理学での劣等感の位置づけを強引に一言で言うなら、
「人は劣等感があるからそれをバネに頑張るんだ」
そんな感じです。

確かに、人が劣等感を克服する為にする努力には大きなモチベーションが伴います。
以前、ある本で読んだエピソードなのですが、
あるサル山のボスは、以前のボス争いで敗れた傷が元で隻腕(片腕を失ってしまった)だったそうです。
「ハンデがあるほうが強いんだ」という教訓を含んだエピソードだったのですが、
人ではない動物でもハンデをバネにより強くなるということはあるのかもしれませんね。

しかし気をつけなければならないのが、
劣等感を克服する為に努力する際に、打ち消すことが目的になってしまうのは危険だということ。
ハンデや劣等感をなかったことにするかのように、認めずに積み重ねる努力はどこかで破綻してしまうことも少なくありません。

劣等感をバネにして自身を成長させる為には、その劣等感を抱いていることをまずは自身が認めることが前提となります。
それは時には、自分の弱さや劣っていることを自身が認めるという、とても辛い段階があるかもしれません。
しかし、そんな段階を超えたからこそ、自身の劣等感と向き合い、認められたからこそ、
その劣等感を逆に利用した発想が得られたり、克服する為の方法が見つかるものだと思います。

劣等感を克服するということは、
弱い自分を見てみぬ振りをして強がるということではなく、
弱い自分を認めて、そんな自分を強くするための奮闘なのです。
そんな勇気が劣等感を武器にすることができるのだと思います。

そして、その勇気こそが他の何にも変えがたい武器になるのだと、そう思います。

結局はありのままの自分が一番強いということ。たるみでした。


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2016年2月8日月曜日

デジャヴュ~既視感~


お昼の情報番組を見ていたら、滋賀県長浜市のグルメや観光スポットの情報が紹介されていたのですが、それを見ていてなんだか不思議な気持ちに。
「ん?ここ知ってるぞ?」
街並みや紹介されているお店、地名などに見覚えがあるのです。
特に地名は『鍛冶屋町』といって実際に鍛冶場体験ができる場所などもあり特に印象に残っていた記憶が。

確かに私は出身が京都ですので、滋賀県はお隣。
今住んでいる愛知県からも遠くはない距離。
遊びや小旅行で行っていたとしてもおかしくないのですが、
それにしては記憶にない。

断片的な情報には馴染みがあるのに、自分の記憶と一致しない。
とってもモヤモヤします。

さて、『デジャヴュ』という言葉をご存知でしょうか。『既視感』とも呼ばれますが、
訪れたことのない土地や、経験したことのないことなのに、以前にも同じ経験をしたことがあると感じる感覚のことです。

誰しも一度はあるのでは?
「あれ?このやり取り前にも同じことがあったぞ」
「この場所、昔にも来たことがある」
そんな不思議な感覚のことです。

この現象には色々な方が説明を試みており、
例えば我らがフロイト先生は、無意識に夢で見た光景だ、と仰っています。
他にも予知能力的な解釈をする研究者もいますが、

私が一番納得した説明は、
人の記憶は曖昧なもので、直前の印象に引っ張られやすい。だから、過去に似たような経験をしていたら、直前の経験により、過去の記憶も上書きされてしまう、という説。

つまり、人の記憶って結構いい加減だから、似た経験したら昔の経験とごちゃ混ぜにしちゃうんだよね、ってことです。

確かに、記憶って自分で思っているよりいい加減なんですよね。
トラウマレベルの嫌な思い出でも、よくよく検証してみたら勘違いだったり、
そんなことも珍しくはありません。

さて、滋賀県長浜市鍛治屋町なる土地、
私は行ったことがあるのでしょうか。

でもデジャヴュの不思議な感覚嫌いじゃない。たるみでした。


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声の表現


『昭和元禄落語心中』というアニメがこの冬から放映されています。
原作は漫画らしいのですが、残念ながら原作はまだ未読な私。

しかし、このアニメが面白いんですよ。
タイトルからもお分かりのように、落語をテーマとした作品です。
元々落語は決して嫌いなわけではない私。なにせ関西出身ですからね、
テレビを見れば『桂』や『笑福亭』が当たり前に出ている地域ですから。
とはいえ、落語自体は普段はさほど積極的に見ない私にでも落語の奥深さを十分楽しめる作品です。

その理由は、アニメですから、当然声があてられています。
劇中の落語を、その声をあてている声優さんが演じているのですが、これがまた上手い。
もちろん、本職の噺家とはまた違うのでしょうが、これが実に味のある落語を聞かせてくれます。
元々声優が好きな私。洋画を見るときも、敢えて吹き替え版で声優さんの声の演技を楽しんだりもします。

声優という演技者は、役者以上に声での表現が求められると思います。
アニメーションでは限界のある心情や機微といった細かい表現は、声優の演技力次第で深まるものだとも思っています。

私はカウンセラーという職業ですので、一番大事なのはやはり心理に関する知識や技術だとは思います。しかし、それらを表現するもので最も使用するのは、『声』なんですよね。
表情やゼスチャーで気持ちを伝えたり説明したりすることはあります。
それでもやはり、声の印象というのは大きいでしょう。

威圧的な声や気弱な声など、
声質や張り、声色、イントネーションなどを総合的に感じて、相手は声に印象を受けます。
カウンセリングという、基本的には『対話』というツールを使ってコミュニケーションをとる構造では、その声の印象次第で伝えている内容もカウンセラーの印象も大きく変わってくるでしょう。
そう考えると、心理カウンセラーとしての腕には直接関係ないとしても、自身の『声』に気を配ることは必要不可欠だと思います。

別に、良い声でなきゃ、てわけではないんですよ。
相手にどんな印象をもたれるか、それを意識して、
できるだけ聞きやすく、安心してもらえるような。
そんな声の表情が伝えられるようにこれからも努力しようと思います。

ええ声になりたい。たるみでした。


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2016年2月5日金曜日

鬼は必要悪?

 今日はもう5日なので、二日前の話になってしまいますが、
2月3日は『節分』でした。

節分といえば、「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆をまく行事です。
最近では恵方巻きを食べて無病息災などを願う行事でもあります。

日本の行事ではよく『鬼』という存在が出てきますね。
昔話をはじめ、民話や郷土信仰でも敵役としていつも退治されてくれますしね。

この『鬼』とはいったい何なのでしょう。
その特徴的な外見は、仏教の鬼神である羅刹がモチーフなようですが、
一説によれば、漂流した外国人を見て、その外見からさらに細かい鬼の視覚的なイメージが定着していったとも言われています。
ちなみに天狗も外国人の外見がルーツという説もあったりします。

外見的な特徴はともかくとして、『鬼』という概念ははるか昔から浸透しており、人間にとって恐るべきものとして認識されていました。

本来『おに』の語は『おぬ(隠)』が転じたもので、
姿の見えないものや、この世ならざるものであることを意味しており、
所謂『恐ろしいもの』『怖いもの』『悪いもの』の総称としてそう呼ばれてきていました。
つまりは、「なんだかよくわからないけれど怖い」物はすべて鬼の仕業であり、
そしてその概念は時代が反映されており、
『飢餓』『疫病』『厄災』などは総じて鬼の仕業として語り継がれていました。

この考え方は、現代ではありえないものかもしれません。
科学や医学が発達し、地球の裏側の情報すらも知れる現代では、『わからないもの』が圧倒的に減りました。
結果、それまでは『鬼』や『悪魔』の仕業とされていたことも、その正体を知れるようになりました。

それって、いいこともあれば悪いこともあると思います。
私は心理カウンセラーです。
当然その背景には、臨床心理学という学問があります。
その理論に照らし合わせてゆけば、たいていの症状には説明がつきます。
そう、説明がついてしまう、ということが問題になるときもあるのです。

『鬼』が信じられていた時代なら、全ての心の問題は鬼のせいにして、それを祓うという儀式で解決したのかもしれません。
抑うつな状態が続くのなら、
「陰鬼という鬼がそなたに憑いておる。だから祓ってしんぜよう」
そう信じることで、そしてその鬼が祓われたと安心することで、感情に変化が起こることだってあるのでしょう。

それは決してインチキではなく、立派な一つの治療法なのだとも思います。
もちろん全ての症状に効果があるとは言いませんが、決して笑い飛ばせるものではないと思います。
もし私に、自分でも一般常識を覆せると信念を持てるほどのスピリチュアルな才能があれば、違ったタイプのカウンセラーになっていたかもしれません。

曖昧だったものが曖昧さを許されなくなった。
それが、現代の問題となっているメンタル事情の要因の一つなのかもしれません。

時代によって心へのアプローチも変わる。たるみでした。


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2016年2月4日木曜日

言葉に宿る魂


さて、少し前にセンター試験が行われ、本格的に受験シーズン真っ只中といった感じでしょうか。
そんな時期でも寒い日は容赦なく続き、天気予報でも雪の話題もちらほらとありますね。
そんな受験シーズンであり雪の降りやすいこの時期、受験生に対しての禁句というのがあります。
雪が積もった日などはうっかり口を滑らさないように気を付けている父兄の方もおられるのでは?

『言霊』と申しまして、言葉にしたものには命が宿ると言われています。
スピリチュアル的な解説は私は専門外ですので、心理学的な解釈を少し。

言霊というのは、言葉に宿ると信じられている霊力のこと。
声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると言われます。

実際、言葉にすることで現実にも影響するということはあります。
その解釈として、言葉として表現することで、『意識』が向いてしまう、ということを少しお話しましょう。

意識をすることで、自身の行動に影響をしてしまう。
「仕事が嫌だなぁ」
そんな風に言っていると、どんどん嫌になってしまいますよね。
逆に、
「仕事が楽しいなぁ」
嘘でもいいからそう言い聞かせると、本当に楽しくなってしまう事も。

自分に嘘をつけといっているわけではありません。
しかし、仕事に対して『嫌』な側面もあれども、それが100%ではないはずです。
『楽しい』と感じる側面だって、きっと探せばゼロではないはず。

つまり、言葉にすることで、自分の声として明確に音として認識します。
頭の中だけで考えるのではなく、
声に出すことで体の感覚(喉や口)で認識して、
その自分の声を耳で聞くことで聴覚でも認識します。

そうすることで、より『楽しい』部分を意識しやすくなるわけです。
すると、『楽しい』側面に目が向きやすくなったり、無意識に探そうとします。

結果、言葉にしたものが現実になる、そう考えられます。

ため息をつくと幸せが逃げてしまう、なんていうのも意識のなせる技なのかもしれません。

以前にもこのブログで、姿勢や体の状態で心も変化が起きるという内容を書きました。
今日は、言葉によって心に変化が起きるとでも言いましょうか。

理想や目標があったら、恥ずかしがらずに声に出してみてください。
きっと、それに対する自分の気持ちの大きさや達成したいという気持ちが実感できます。

言葉にして表現することを大切にしています。たるみでした。


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2016年2月2日火曜日

成長の喜び


ここ最近の運動不足解消にと去年からジョギングを始めています。
ジムにも通ってはいるのですが、なかなか時間が取れず習慣化できないので、
仕事が終わって帰宅してからできる運動を、ということでコツコツ続けています。

元々走るのは大の苦手で、これまでしてきた運動は短時間の競技ばかりだったのですが、始めてみるとこれがなかなか楽しい。

楽しいというのは少し違うかもしれませんが、走っている間は何も考えずにただ足を動かして呼吸を繰り返すだけ、というシンプルさと、走り終えた時の心地良い疲労感と達成感が気に入っています。

とはいえ走るといっても数キロで、マラソン大会出場などが目的ではないので趣味程度にといったところなのですが、
それでも効果は出るものですね。
始めた当時は走り始めてすぐに息が上がったり、脇腹が痛くなったりしていたので、ジョギング時々ウォーキングといった感じだったのですが、
今では同じコースをそこそこのペースで走り切ることもできるようになりました。
努力が結果で実感できるというのは嬉しいものですね。

ということでカウンセリングのお話です。
このブログでも度々、カウンセリン上達のために練習の大切さを書いていましたが、やはりそれには継続が必要。

練習は必ず身になっていると思います。
それは自分が身を持って感じるところでもあり、私のトレーニングを受けてくれているカウンセラーさんからもそれは確かに感じます。

以前は出来なかったことが出来るようになる。
それは努力の成果として実感しやすいものではありますが、
カウンセリングは毎回同じ内容ではないので、
以前と現在と比べにくいんですね。
それが、努力の成果や自身の成長をを実感しづらい原因のひとつ。

しかし、似た進み方をするカウンセリングのケースや、
同じような方向性、特徴を持ったケースがあるというのもまた事実。
そんな場面に巡りあった時に、
「以前は対処できなかった相談に対応できている」
そんな実感が感じられるはずです。

一気に上手にならなくてもいいのです。
少しずつ。
一つずつ。
一歩ずつ。
昨日できなかったことが一つできるようになった。
そんな成長を積み重ねていって下さい。

これからも私はカウンセラーのサポートとして各種ワークショップやセミナー等企画しています。
現役カウンセラーの方や、準備期間中の方、
こんな内容のワークショップをして欲しい、という希望があれば遠慮無く言ってくださいね。
私の技術と経験とマインドを、より多くの方と共有していければと願っています。

流した汗は裏切らない。たるみでした。


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2016年2月1日月曜日

目標と向き合う


2月に入りました。
なんだか1月がやけに長かった気がするのは私だけでしょうか?
忙しかったからかな。

なんてことを今は言っていても、
気が付いたらもう年末になっていたりするんだから時の流れというのは恐ろしいものです。

さて、新しい年が始まりもう一ヶ月が経ったわけです。
皆さん今年の滑り出しはいかがですか?
少し前から急に寒くなりましたからね。暖冬はどこへやらといった感じでやっぱりまだ寒さは続きそうですね。

年末の記事でも書きましたが、私は年末にはその時の振り返りと新しい年の目標を決めるのをここ数年の習慣としていまして。
今年の目標の進捗具合をふと考えてみました。

①健康に気をつける。
これに関しては寒さでやや冷えてしまい内蔵にダメージを負ってしまっています。
コーヒーの飲み過ぎを控えなくてはなぁ。

②仕事で新しい企画を始める。
これは少しづつではありますが進めていっています。
新たな企業さまと業務提携なども始まりましたし、新しいワークショップなども順次お知らせしていこうと思っています。

③散財を控える。
これもまぁ今のところは順調でしょうか。
ただケチるのではなく、『消費』『投資』『浪費』としっかり意識していく、という目標は及第点といったところです。
浪費癖のある自分としては誉めてあげたい(笑)

今のところ進捗が計れるものはこれぐらいでしょうかね。
まだ一ヶ月ですが、こうして目標を振り返るというのは大切なことです。

自分が立てた目標を見直すというのは、ひいては自分自身を見つめなおすことに繋がります。
それが、長い期間になってしまうとどうしても曖昧になってしまいがち。
だからこうして短い期間での進捗を確かめることで、より具体的に自分の行動を振り返ることが出来ます。

もし満足のいく結果が出せていなかったとしても、
短期での振り返りであればそこから修正や再設定も可能ですしね。

自分を見つめなおすという行為。
振り返る、向き合う、鑑みる。
いろいろな表現がされますが、これがなかなかに難しいもの。
自分のことは自分自身が一番わかっているともいいますが、
実は自分のことだからこそ見落としや自分の価値観だけで見てしまいがちなもの。

だからこそ、機会があるごとに自分と向き合い、振り返り、必要であれば反省し、
よくできていれば誉めてあげる。
それができるのも自分だけなのですから。

自分を見つめなおすコツの一つ。
短期間の自分を振り返ってみる。
是非お試し下さい。

次は3月にも振り返ろうかな。たるみでした。


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環境と役割が人を作る


『es[エス]』という映画をご存知でしょうか。
2001年公開のドイツ映画でなのですが、この映画実話が元になっています。
1971年にアメリカのスタンフォード大学で実際に行われたスタンフォード監獄実験という心理実験が元となっています。

スタンフォード監獄実験というのは、
新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。

その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明された。
という内容の実験でして、
これは、閉鎖的な状況下で、権威者に従ってしまう傾向が強くなるという心理実験である『アイヒマン実験』の一つのバリエーションです。

この実験の恐ろしいところは、
権力という上下関係ができることで理性に歯止めが利かなくなるという『権力への服従』。
そしてもう一つ、『非個人化』にあります。
非個人化とは、『環境』と『役割』を与えられたら人はそれに従ってしまう、ということです。

これは、アイヒマン実験のように『権力』というものがなくとも、
人は『環境』と『与えられた役割』によって自意識や自我が思っているよりも容易く影響されてしまうことは珍しくありません。

例えば、『馬鹿なやつ』『いじめられっこ』『面倒な人』
というレッテルなどは、周囲からそんな役割を押し付けられている内に、段々とそれが事実のように感じられてしまい、いつの間にか自分自身もそんな自分を受け容れてしまうこともあります。

しかし逆に、
『立派な人』『優秀な人』などのポジティブなレッテルも、周囲の目によって作られ、いつしかそれが事実となっていくこともあります。

だとするなら、理想の自分になるためには、
まずは周囲の人にそんな理想の自分を演出してみる、というのも有効なのかもしれません。
例え、自分ではまだ不完全だとわかっていても、理想の自分に見られるように演出する。
すると、その環境と役割によって、自然と理想の自分にも近づけるのではないでしょうか。

その為に、まずは格好から入ってもいいし、多少なら背伸びをしてもいいのではないでしょうか。
『嘘から出た誠』ではないですが、それに強い意思が伴っていれば、実現する可能性は高くなると思いますよ。

アイヒマン実験とはかなりズレてしまいましたが、こんな自己実現の方法もあるかもしれませんね、ということで。

この映画、2010年にも『エクスペリメント』というタイトルでリメイクされているようですので、
興味のある方はご覧ください。
ちょっとショッキングというか怖いところもありますので気をつけてくださいね。
たるみでした。


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