2015年10月14日水曜日

ドラマが漫画原作ばかりな気がする。


テレビ的に今の時期は番組改編期と言うのしょうか、新しい番組が始まる時期です。
新ドラマも続々スタートしていっていますね。

最近、ドラマや邦画の多くが漫画原作の作品となっています。ざっと見てみたところでも、この秋の新ドラマの4割近くが漫画原作でした。
昔から漫画原作の実写化というのはありましたが、最近は特に増えた気がしますね。

そんな中、こんな話をよく耳にします。
それは、
「原作とイメージが全然違う」
という批判。

例えば、
原作を知らずに見てみたが面白かった。
しかし評判を調べてみると、原作組(原作を読んだことのある視聴者)からは原作よりも面白くないという評判を聞く。
そんな経験ありませんか?

もしくは、自分の好きな作品が映像化されてがっかりした。
そんな経験のある方も多いのでは。

昔からドラマや映画の原作に小説が使われることはよくありました。
小説の場合は、本来文字のみの表現を映像化するわけですから、イメージが違うという結果も想像しやすいのですが。
漫画の場合は元々が映像なだけに、原作のイメージはある程度普遍的であるはずなのに。

それはおそらく『イメージの補完』に理由がありそうです。
小説に比べて漫画の方が与えられる情報量が多いのは間違いないのですが、それでもやはり『絵』と『文字』だけ。
その二つの組み合わせたデザインによって表現されています。

しかし我々が物語を読むとき、与えられた情報をもとに、よりリアルに深くその世界を体験するために頭の中で足りない情報を補完します。

その、『足りない情報部分の補完』は十人十色、その人だけの物語の世界が構築されるわけです。
だからこそ、同じ作品でも読者によって受け取るメッセージや印象が違うわけです。

これは、普段のコミュニケーションでも同じ。
お互いが自分の情報を伝え合っていますが、そのすべてを伝えきることなど不可能です。
だから、相手の言葉やその他様々な情報をヒントに我々は相手の『伝えたいこと』を補完して理解しています。

とはいってもその補完は正解率100%でなければ得意不得意もあります。
だから、『すれ違い』や『勘違い』が起きるわけですね。

小説、漫画、ドラマ、映画。
同じ原作の作品だとしても、その全てが違った作品になるように、
我々の世界も人によって違った世界が見えているというわけですね。

相手の世界を知る努力。
その大切さを常々感じます。

自分の好きな原作の映像化は見ないようにしてます。たるみでした。


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