2015年6月6日土曜日

英語コンプレックス

日本の英語教育はダメとよく言われます。
確かに私も小学校から大学まで15年近く英語の授業というものを受けてきましたが、ほとんど話せません。
かろうじて聞き取れる単語から予想して、なんとか相手の言っていることの半分くらいが理解できる程度です。

そんな日本の英語教育がダメな理由は様々挙げられます。

・文法重視で実用的ではない。
・ヒアリングが不足。
・発音を軽視

などがよく言われるところですかね。
確かに、外国の人からすると日本人の使う英語は言い回しが丁寧すぎて古臭いと感じるそうですね。

しかし私はもっと根本的な理由があると思います。
それは、英語を話す必要性がない日常に生きている、ということ。
日本に住み、生活していく限りは日本語さえ話せていればほぼ問題ありません。

なので、英語を話せるようになるという努力の機会に恵まれるチャンスが乏しいというのはあると思います。
そんな日本に対して、とあるアメリカ人はこう言ったそうです。

「それはとても誇っていいことなんだ。自国語だけで生活のできる日本という国と、日本語という有能な言語の証明だよ」

なんでも、英語から生まれた新しい言葉(例えば経済用語やPC用語など)は他の言語では言い換えができないので英語を使うほか方法がないらしいのです。
しかし日本語には、既存の言葉を組み合わせて新しい言葉を造ったり、もっと単純には『片仮名』で英語をそのまま日本語で表現できる。
これは他の言語にはない柔軟性なのだそうです。
さらに、日本は現在景気が良いとは言えないとはいえ、暮らしていくには易しい部類に入るのでしょう。日本では暮らしていけないから外国に、ということも少ない。
つまり日本から出る必要性がない。

そんな背景が日本人の英語力の低さにあるのだ、ということだそうです。
なるほど、褒められているのかはやや複雑ですが納得です。

そしてもうひとつ私が思うには、日本人の性格傾向に多い『恥ずかしい』という感情も関係しているのではないかと思います。
というのも、最近街を歩いていても外国の方が増えました。旅行者だけでなく日本で働いているアジア圏の方もよく見ます。
そんな彼ら、こう言うんですね。

「ニホンゴハナセルヨ」

ところがいざ話してみると、多少単語がわかる程度でとても『話せる』というレベルではないこともあります。
でも彼らはちゃんとコミュニケーションとろうとするんですよね。
カタコトの日本語と、自国の言葉と、ボディランゲージや表情を使って。

それに比べどうも日本人は、
「流暢にペラペラと話せないと恥ずかしい」
と感じているのではないでしょうか。
実際、アジア、欧米に限らず外国の方は本当に表情や体をよく動かしながら話してくれます。
言葉はさっぱり気理解できなくてもその表情で、どんな気持ちなのかくらいは伝わってきます。

もしかして日本人に必要なのは、『英語教育』ではなく、『表現する力』なのかもしれませんね。

英語の勉強が進まないのでこんなこと考えてました。たるみでした。


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