2015年6月12日金曜日

収集癖~マニアの心理~

知らない人には「何だこりゃ?」でしょうが、
知ってる人は興奮モノ。

キン肉マン消しゴム通称『キンケシ』と呼ばれるものです。
ゆでたまご原作の漫画『キン肉マン』は、1979年から1987年まで週刊少年ジャンプで連載。
現在もその続編が連載されている息の長い作品です。

そしてキン肉マンといえば『キンケシ』。
1980年代中期に子どもたちの間で爆発的な人気がありました。
キン肉マン消しゴムとは名ばかりの、実際に消しゴムとして利用してもノートがただ黒くなるだけという、今考えてみれば意味の分からない商品でした。

しかし当時の子供達の間では、キンケシを持っていることが一種のステータスであり、珍しいキンケシを持っていれば一躍ヒーロー。盗難騒ぎなども起こり、学校ではキンケシ持ち込み禁止などのルールが作られるほどでした。私の子供時代は他にも『ビックリマンシール』『ミニ四駆』なども人気で、今で言うところの『妖怪ウォッチ』的な存在でしょうかね。

そんなキンケシが、今サークルKサンクスで対象のペットボトル飲料2本セットを購入するともれなく『キンケシ 復刻版』がついてくると知っては買わない訳にはいかない。
しかも、当時欲しくて欲しくて手に入らなかった『悪魔将軍』と『アシュラマン』
(ホント知らない人にはなんだそりゃですが、キャラクターの名前です)
を見つけたので早速レジヘ。

そして家に帰り鑑賞してみましたが。あることに気が付きました。
「あれ?これ手に入れてなんになるんだ?」
そう、入手してからの目的などないのです。むしろ目的は入手すること。

『収集癖』という心理がありますが、所謂マニアやコレクターに多いその心理。
その中には、グッズを集めてコンプリート(全種類集めること)することを目的とする場合も多くあります。
そしてそれら集めたものは、実際に使用せず飾っておりたり、大切にしまっておいたりします。

興味のない人からすれば「どうして?」という心理ですが、その奥にあるものは『満たされない心』だったりします。
例えば、劣等感・コンプレックス・行き場のない感情、そういったものを満たすために収集し、物質的な満足で心をかりそめに埋めようとします。
子供の頃であれば、
「周りのみんなと同じものを持ちたい」
「自慢したい」
そういった安心感や優越感を求めるためにブームに乗ったりするわけです。

実際私自身がいい年をしても未だに収集癖が治らず、さして必要ではないものを衝動的に購入してしまうという悪癖があります。
例えばそれが服であれば、
「かっこいい服を買ってカッコ良くなりたい」←自分の容姿へのコンプレックス。
「とある作品のグッズを集める」←その作品への愛情を示したい顕示欲。
などと解釈できるでしょうね。

とはいえ悪いことばかりではなく、そうすることで心の安定を図っているなら、それは害があるとも言い切れません。尤も、そういった欲求を歪ませずに発散できればそれはそれに越したことはないのですが、手に入れた時の充足感が心のサプリメントになっているのなら、常識の範囲内であればいいのかな、と自分に納得させています。

だからオタクって言われるんだよなぁ。たるみでした。



 ※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。



垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈