2015年5月8日金曜日

昔はよかった。それって懐古主義?

昨日の今日でまたエンタメ話しなんですけどご勘弁を。
なので今日もたるみの個人的な感想ですのでそこら辺もご容赦を。

地上波初放送ということで観ました。『トータル・リコール』
1990年にアーノルド・シュワルツェネガー主演で映画化され、
本作は2012年制作のリメイク版ということなのですが。
……リメイク?

そもそもこの映画、原作はSFの巨匠フィリップ・K・ディックということで面白いのは当たり前なのだが、それでもこの2作、あまりにも違いすぎる気がする。
昨日の記事でも書いたが、物語にはテーマというものがあり、それは作家によっては関連性のない作品であっても共通のテーマを感じさせることもよくある。

この作家のテーマに共通することは、『現実の微弱性』『虚構』『記憶』などがあるのではないかと思う。
原作に忠実云々という話ではなく、雰囲気やテーマ性という意味で、旧作のシュワルツェネガー主演版はその辺りのテーマを上手くハリウッド娯楽作品に落としこんでいたと思う。
しかしリメイク版は、もちろんCG技術は比べ物にならない進化だし、アクションシーンもスタイリッシュだった。しかしこれじゃまるで『ボーンアイデンティティー』じゃないか。
ディックの独特の世界観が感じられず残念な印象。

と、ここまでは単に映画批評なのだが。
最近、過去の映画のリメイク版が多く作られている。
そしてそれらリメイク版を見るたびに、
「前のほうが面白かった!」
そう感じる自分がいることに気が付きました。

これは果たして、
実際に技術の進歩はあれども映画の質が下がっているのか。
それとも、
過去の思い出補正によって美化しているだけなのか。

一体どちらなんでしょうね。
しかし、1980~1900年代の映画を観ると、今でもやっぱり文句なしに名作揃いだと思うんですよね。
特にこの時代のSFは面白い。

アンドロイドは電気羊の夢を見る、たるみでした。


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