2014年7月24日木曜日

食の安全

ここ数日のニュースで、中国企業が使用期限切れの鶏肉を供給していたというニュースが大きく報道されていますね。
しかも日本国内にも流通していたらしく、大手外食産業は大きなイメージダウンを強いられています。

日本人は『食』にはうるさいと言われており、

「日本人は諸外国から何をされても怒らないけど、『食』に関することだけは怒る」

そんなジョークにもされるほどで、
そんな中国企業からの鶏肉を使用していた日本の大手外食チェーンやコンビニは早くも名前が挙げられており、これからその対応に追われるのでしょうね。

さてこの問題、そう単純なものではないと思います。
本当に問題なののは、食べ物に対する安心感が失われたということなのではないでしょうか。

今回の中国企業と関連のあった企業だけでなく、これから買い物や外食のたびに我々はこう思うのではないでしょうか。

「この店の肉は大丈夫なのか?」
「ここも大手チェーンだし、どうせ危ない食品を使っているのでは」
「なんだか味が変だぞ。これはきっと使用期限が切れているに違いない」

そんな風にいちいち心配しながら食べるというのは、大きなストレスとなるでしょう。

人は、自分でも制御できない考え方のクセというものがあります。
『自己関連付け』という認知の歪みの一つのパターンは

「悪いことが起きたのは自分のせい」

という考えに囚われてしまう傾向にあります。
その結果生活に不具合を感じてし生きづらさを訴える方はカウンセリングにも多くいらっしゃいます。

今回の場合は少し違いますが、やはり一つの事柄やよく考えれば繋がらない事柄同士を

「あれが○○なのだがら、これも○○に違いない」

そんな風に関連付けてしまうきっかけと十分成り得ることだと思います。

『食』を提供する立場であることは、単純に商品を売っているだけでなく、
『食べる』という生きていく上で必要不可欠な営みに、大きな影響を及ぼす存在であることをもっと強く受け止めるべきであると感じます。
今回のことを機に、我々の食の安全がより安心したものとなるよう願います。