2014年7月15日火曜日

好きなもの①

いきなりだが、僕は漫画が好きだ。
別に隠しているつもりはないし、ある程度親しい人なら
「何を今更」
そう言われるであろう程度のことだ。

小学校の頃にはじめて親に漫画を買ってもらって以来、
数年前まで週刊少年ジャンプを愛読していたし、
実家には数千冊の漫画がある。
今の家にも数百冊はあるだろう。
ジャンルも節操なしだ。
少年漫画、少女漫画、青年漫画(いやらしいいやつじゃなくて、対象年齢が高めの漫画のことですよ)
など、ジャンルに関係なく面白いと思ったら何でも読む。
勿論、小説や学術書も読むが、それらと同じ選択肢として漫画も分ける事なく読む。
今の自分の知識や思想、価値観など読んできた漫画に大きく影響を受けているだろう。

しかし、自己紹介や趣味を人に語る時に、
「漫画が好きです」
とは言い辛い。

漫画という文化は、大きな文化・産業として確立しつつも、未だどこか子供向けの幼稚な趣味として認識されることも少なくはない。
そして、社会の中で何かしらが糾弾される時にも矢面に立たされることも多い。
有害図書というレッテルを貼られ、内容よりも表面的な描写で判断されることもしばしばだ。
また、知識のソースが漫画だというと、馬鹿にされることもある。

なにかと価値を軽んじられる漫画だが、
例えば手塚治虫は医師免許を持つという背景を使って『ブラックジャック』を執筆している。
医療の知識を持つ人間が描くこの作品に、僕は沢山のことを教えてもらった。
たとえ本人の知識でなくとも、作者は取材や情報収集を経て物語を作っている。
知識を得る手段としては、他の媒体に遜色はないはずなのに、おかしな話だ。

そして、表現方法としての漫画は、
『文章を読むことを放棄した娯楽』
そんなふうに思われがちだが、実はそうではなく、
『漫画という独特の表現方法だからこそこそ成し得る作品』
であると思う。
文章によって描写を読者に委ねるのが小説なら、
文章と絵を融合させることにより、作者の表現を100%に近い形で読者に伝える作品が漫画であると思う。

今まで色々な理由で、有害と認定された漫画を読んできたが、
全てではなくともその多くからは、しっかりとしたテーマが根底にあり、
そのテーマは決して有害なものではなかったと個人的に感じている。

だからといって漫画を高尚な文化として認めろとは思わない。
娯楽でいいのだ。
娯楽はどこまで行っても娯楽であり、それ以上の存在ではないのだろう。
だが、そんな娯楽を通して多くのものを学び、人生の糧とすることは可能だと思う。

何か社会的な主張があるわけじゃない。
ただ、僕は漫画が好きで、それは僕の人生を少なからず豊かなものとしてくれる材料であることを伝えたかっただけです。

何が言いたいかというと、
おすすめの漫画あったら教えて下さい。